ミズオノオト - Cahier de Mizuho -

2002年に渡仏し7年後にフランスから日本へ逆留学。フランスに行かなければ鍼灸師にはならなかった日本人のブログ。

映画『存在のない子供たち Capharnaüm』

『存在のない子供たち Capharnaüm (アラビア語 کفرناحوم)』

 

実際にシリア難民だった主人公ゼイン役の男の子。ああいう目は体験から生まれるのだと思う。元々が美貌のせいか、内から発するものがこちら側に訴えかける。この映画を見て思うことは沢山あると思うけど、言葉を失う。。。

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中東の人たちって凄い美男子がいるけど、ゼイン役の子もモデルになれそうな存在感と美しさを持っている。

 

役者さん全員が映画の役柄と似たような境遇の新人俳優さん達なのでそのままの出来事を見せられている感じ。

2018年のカンヌ国際映画祭の審査員特別賞。

製作国 レバノン

ナディーン・ラバキー 監督

 

日本でも是枝監督の『万引き家族』がパルム・ドールだった年。

是枝監督の映画が好きな人はこの映画も好きでしょう。

 

 

フランスにいた頃は映画を観に行くことが多かった。

 

アジア映画について教鞭を取っているイタリア人に日本語を教えていたので、その人の影響もあるのかも。いやいや、フランス人の友達からもよく誘われた。フランスは映画やコンサート、観劇に行く機会が日本よりも多い。生活スタイルが違う。よくフランス人は定時で帰ると言われるけど、定時で帰るというより、仕事以外の自分の生活を重視している。残業する時はして、そうじゃないときはさっと帰る。

 

日本に帰ってきたら、仕事主体に生活をしている人の方が圧倒的で、それが当たり前なので、どうやら私もそうなってきている。それが悪いと言っているのではなく、そうではない生き方もある。私は幸いにも仕事が楽しいし、同僚にも恵まれている。色んな患者さん達と話していると一人一人の人生を観ているようで、まさしく映画のよう。

 

銀座に用事があって、久しぶりに映画も観たいと思ってチケットを取った。

 

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アラビア語なので、それも耳に楽しい。このブログの最初にアラビア語に惹かれた話を書いた。言語をオリジナルで聞けるのも映画の楽しみのひとつ。

 

acupuncteur.hatenablog.com

映画に飢えている。月一ぐらいで映画行きたい。