ミズオノオト - Cahier de Mizuho -

2002年に渡仏し7年後にフランスから日本へ逆留学。フランスに行かなければ鍼灸師にはならなかった日本人のブログ。

ゴスペラーズとフルオーケストラ Billboard classics The Gospellers Premium Symphonic Concert 2022

名古屋行きが決まり、泊まる日の夜(2022年12月4日)に何かコンサートに行きたい気分になった。探したらゴスペラーズのコンサートがあるではないですか。しかもオーケストラと一緒にやる特別版。

Billboard classics The Gospellers
Premium Symphonic Concert 2022

 

座席を選べないようだし迷ったけど行くことにした。ギリギリに決定。メンバーの酒井さんがコロナ陽性になり、兵庫と福岡のツアーは中止。「愛知公演は行う予定」という段階でチケット購入。

コンサートプログラム

そして、素晴らしく良かったです。行って良かった!

 

席が好みの場所なのも良かった。全席同じ料金だったけど、愛知県芸術劇場はどこも良い条件で見れるように設計されているのかも。
「上から見るのが好き&しかもオケの横上から見るのが好き」なので、自分にとって絶好の場所でした。ギリギリに買ったので遠い席かもしれないと思ってミニ望遠鏡持参で行ったのも良かった。表情がハッキリ見える。指揮の田中祐子さんの振り方もよく見えた。女性だけどダイナミックな振り。田中さんの指揮の仕方は肩甲骨がよく動いていてキビキビしていて良いなと思いました。

私はどちらかというとクラシックのコンサートはよく行くけどポップスのコンサートはあまり行かない。
名古屋に行くことを決めてから巡り会ったこのコンサート。ここのところアカペラ関係の交友も増えているのでこれを選んだとも言える。ゴスペラーズは私がフランスに行く前からよく目にしていたので馴染みがあったし、好きな歌もある。丁度名古屋に泊まる日にこのコンサートがあったとは運が良い。

 

兵庫と福岡が中止になって愛知は開演

 

ゴスペラーズのファンの方々はオーケストラのコンサートは初めての人も多いだろうという配慮があったようで(私は逆だったんですが)、そういう気遣いを多く感じた。指揮者の田中祐子さんのクラシックミニミニ講座で「メンバーを楽器に例えると」というのも楽器単体の音も出しながらで面白い。ゴスペラーズのコンサートが初めての私にとってはメンバーのイメージを持つためにも良かった。

 

メンバーを楽器に喩えた田中祐子クラシック講座での各楽器。

酒井さん クラリネット 
黒沢さん オーボエ 
村上さん バイオリン 
安岡さん トランペット
北山さん チューバ

 

ゴスペラーズはそれぞれの声質が相当違うのに5人揃うとなんだか良い。2人で和音で合わせるということをよくやってるけど、合う声同士があるのかも。

酒井さんの透明感のある伸びやかな声が素晴らしく良い。伸びやかで聴いていて気持ちがいい。(酒井さんのコロナ陽性で兵庫と福岡が中止になっていたから、愛知公演が流れなくて本当に良かった!)それぞれの声の特色があって、私の世代だと、あれ?黒沢さんの声はあの人の声に似ていると思ったり、5人の声の展覧を楽しんだ。5人の個性が曲になると良い感じに幅が広がる。


プログラムも工夫されていた。ムソグルスキー/ラヴェルの「展覧会の絵」を使ってゴスペラーズの曲を入れ込んで「曲を絵に見立てて歌う」っていうのも良いですね。北山さん流石です!ゴスペラーズの熱烈ファンな訳ではなかったので、さらっと曲を聴いて少し予習はしたけど、知らない曲でも良いなと感じさせる。フルオーケストラをバックに歌えるだけのグループの実力があってこそ。知らない曲もあったけどそれでも良いと感じさせるのは凄い。オーケストラも良かったし、田中さんの地元ということもあってか、会場ものっていた。

 

"Happy" Pharrell Williams

"Bridge Over Troubled Water (明日に架ける橋)" Simon & Garfunkel

彼らの持ち歌じゃない曲も凄く良かった。上の2曲、オリジナルよりも良いと思ってしまった。5人の声がバラエティに富んでるから曲に膨らみが出るし、オーケストラまでいたらそりゃあ良くないわけがない。ブラボーでした。



朝4:30起きだったのと、愛知県芸術劇場に到着するまでが忙しくて疲労しきっていたけど、疲労が吹っ飛びました。ゴスペラーズは私より少しお兄さんの5人。今回のコンサートで親しみが増し増し。会場の雰囲気も良いし、良い余韻があります。

 

昔はなかったものが栄にできていた。オアシス21