ミズオノオト - Cahier de Mizuho -

2002年に渡仏し7年後にフランスから日本へ逆留学。フランスに行かなければ鍼灸師にはならなかった日本人のブログ。

お風呂という漢字に「風」が入ってるのはなぜ? Pourquoi il y a le vent dans la caractère de "bain" en japonais ?

フランス人鍼灸師の先生が鍼灸の学会に参加申し込みをしている、というところから「フランス語ならお手伝いできますよ」という申し出を自らしてしまった。

フランス人と聞くとつい…。私、どんだけフランスが恋しいんでしょう(笑)。結果的には私自身、とても面白い体験をさせてもらいました。

 
そんな訳で、そのフランス人の先生とチャットでやり取りをしていたら、フランスで武道をやっていることが分かり、剣術含め色んなものに興味があるらしい。学会当日にいきなり会うよりもその前に会っておいた方がいいなと思い、私の行っている剣術の稽古体験に連れて行った。「連れて行った」と言っても私も初対面。会ってみたらとても感じのいい方で安心しました。私の剣術の先生も文化交流がお好きなフレンドリーで懐の深い先生。安心して連れて行けました。オープンマインドな先生にも感謝。
一度しか体験稽古には行けなかったのが残念だけど、流石に色んな武術をやっているだけあって、とても面白かったらしい。是非また来てください。
 
実際に会って話をしていたら、うちの鍼灸院を見学したいと言い出した。という訳で、私の勤務先にも遊びに。前にもフランス人医師で鍼灸師の人が来た事がある。フランス人は患者さんもそうだけど、文化のバックグラウンドが違うので視点が面白い。日本人よりもダイレクトに聞いて来るし、返事もこちらが予想していないようなことを言ってくる。刺激になります。
 
その時にプレゼントでフランス語の鍼灸の本を持って来てくれて、とても嬉しかった。フランス語のこういう本、欲しかった。強く思えば叶うって本当かもしれません(笑)。
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日本人だと当たり前すぎて疑問にも思わなかったことを質問された。
 
「風呂にはなんで風という字が入っているのか?」
 
なぜか分からない、というか風呂という字に風が入っていることを不思議にも思っていなかった。
 
という訳で、自分自身の知識の為にも調べてフランス語にして返答。こういうのにフランス語で答えるっていうのは自分にとっても知識になる。いい質問(笑)!
 
二説あるようです。

1 「室(むろ)」からきている。室とは穴蔵や岩屋の事。昔は風呂というのは岩屋や岩風呂の蒸気で入るものだったようで、そこから来ている。そして、「むろ」という言葉が「ふろ」と呼ばれるようになったらしい。
 
2 茶道で使う道具の「風炉」から。茶道では炭で湯を沸かす。元々、日本のお風呂は蒸し風呂だったし、風炉はふちの一方から風が入るようになっている。お風呂も「風炉」と書かれていて、後に「風呂」になったと考えらる、とのこと。
風炉は下の写真。

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朝鮮風炉
 
写真はこちらからお借りしました。
 
学会の前に既に会っていた事で、意気投合して仲良くなりました。
私の知ってる先生の治療院にも行っていたり、別の知ってる先生とも知り合いだったり。もっと日本にいてくれれば面白かったと思うけど、今度に期待。出会いに感謝します。
Merci beaucoup pour cette bienheureuse rencontre !!