ミズオノオト - Cahier de Mizuho -

2002年に渡仏し7年後にフランスから日本へ逆留学。フランスに行かなければ鍼灸師にはならなかった日本人のブログ。

初の声楽レッスンとアカペラセッション

この前アカペラ合唱が楽しかった事を書きました。楽しいことは楽しいんですが、自分の仕事や歌以外の色々な事と照らし合わせてみて、今加わると自分に負担になるかもしれないと思い直し、すぐに入るのは辞めました。時間が許すようになって参加できればいいなと思います。

 

アカペラとは別に、この間人生初の声楽レッスンを受けました。現在休団中のF合唱団のボイストレーナーのC先生が個人レッスンも行なっているということは前々から知ってはいました。やりたいなと思いつつ、去年は父が急逝したり、なにかとバタバタしていました。

 

今ならちょうど始め時だと思ったので初レッスンをお願いしました。場所も気持ちが良いところにあるので行くだけでも気持ちが良い。場所は大事です。声楽をやる人は皆がやると思われる「コンコーネ50番」。これを今度から毎回やります。コンコーネという名前は聞いたことがありましたが、コンコーネのメロディも素敵ですね。

自分が歌ってみたい曲の楽譜も用意してくださっていて、それも歌いました。先生のアドバイスで急に声が響くようになったり、レッスンの後で自宅で歌ってみたら明らかに声がとても出やすくなっていた。プロの歌手は鍛えているからああいう声が出るということなので、私も変わってくるのかどうか楽しみです。

 

歌は呼吸法がすべて。声楽はフィジカルなので訓練、つまり練習は必要です。ただし、練習で良くも悪くもなるということが分かりました。丹田に力を入れすぎても肺や横隔膜が緊張してしまうし、上手く声を響かせる身体を作ること。それができて初めて表現もできてくる。面白い世界です。身体だけではなくて心の健康にも繋がると思う。

 

どうやら私の声は外国語を長期的に話す過程でちょっと変わってきたようです。「地声は低いからアルトじゃないか」と少し前にある人から言われましたが、地声と歌声は違うようで、日本人の体格だと大抵はソプラノのようです。先生に地声の事を指摘されましたが、そういえば昔は地声はもっと高い声でした。フランスに行く前の頃と今とだと声が変化している事は自分でも気付いていました。フランス語で喉を使って話したり母音の音やセンテンスの長さで声調が変化してきたのかもしれません。先生とのお話で気付いた事が沢山あってとても面白かった。自分の声や歌と向き合ってみようと思います。

 

声楽をやる事でフランス語にも良い影響が出そう。フランス語を話すのとフランス語で歌うのとはまったく違う事です。フランス語は日本語のようにぶつぶつ切って話さない。フランス人や外国人の友人が話してるのを聞いていると、発声が日本人と違うのを感じます。でもそれは私たちもそういう呼吸の訓練をするといいということですよね。

 

 

そして、アカペラの初セッションをやりました。セッションというよりも初練習です。ひょんな事で4人でアカペラを歌おうということになり、初めてスタジオを借りて練習しました。私がソプラノで、もう一人も本当はソプラノだけど今回はアルト。テナーとベースは既に経験豊富で日常的にアカペラセッションをしていてコンサートもやっている大先輩のお二人。

 

今回はSeasons of Loveを練習しました。アカペラは原曲があってもアカペラ用にアレンジした楽譜がないといけません。これはベースのA先輩が過去にやったものを用意してくれました。著作権があるのでモザイクをかけています。

Seasons of Loveのアカペラ用にアレンジされた楽譜

各パートそれぞれがなかなか難しく、でも楽しかったです。偶然から生まれたグループですが、来月も集まって練習することになりました。次回はYesterdayもやるようです。The Beatles のあのYesterday ですがアカペラ用に編曲されたものなので、1人で歌うのとは違います。なんだか面白い世界です。アカペラは初めてでしたが、楽しくて生活の質まで向上します。

 

 

そういえば、前回のブログでDo Do Do Do Dwa 〜 と歌うのが楽しいようなこと書いてましたが、Do Do Do Do にはおかげさまで慣れました。