ミズオノオト - Cahier de Mizuho -

2002年に渡仏し7年後にフランスから日本へ逆留学。フランスに行かなければ鍼灸師にはならなかった日本人のブログ。

一泊二日の屋久島の旅 終章 A bientôt !

ガイドさんが「屋久島に来るのは周りの環境にもよるでしょうね」と仰っていた。確かに周りに屋久島に行った人がいないと屋久島の感想を聞くことはない。私も外国人の患者さんと海外在住の日本人の患者さんから屋久島の話を聞いてから行きたいと思うようになった。屋久島に行った事がある人達が屋久島の素晴らしさを語っているのを目の当たりにする。一番の宣伝。表情に嘘がない。

 

東京から行く場合は直行便がないので、鹿児島まで行って高速船かフェリーか飛行機。飛行機が一番早い。それでも少し遠いと思っていた。今回行ってみたら、あまり遠いと思わなかった。フランスに行く時は12時間半のフライト。でも12時間半が長いと思ったことがない。好きなところに行くのに距離は関係ない。

 

 

屋久島を楽しめるのはこんな人

  • 山登り、トレッキングが好き
  • 自然に囲まれた美しい場所に行きたい
  • ジブリ映画(特に「もののけ姫」)をインスピレーションさせてくれる世界を見たい

屋久島はトレッキング以外にも夏にはカヌーや川遊びができる。ウミガメの産卵シーズンには産卵の観察会もある。自然の色んな楽しみ方ができる場所。屋久島は日本国内最大のウミガメの産卵地。(去年は新型コロナ感染拡大防止で観察会は中止になったので今年もどうなるかは分からない。)屋久島は常緑広葉樹が多いので冬でも緑々している。一年中楽しめます。私は日光が苦手なので敢えて寒い時期を狙ったぐらい。2月に行きましたが、思っていたよりもずっと暖かく、一日目も二日目も予定より一枚脱いで行動しました。

 

今後行く時の注意

  • 歩くのが苦手、足腰が弱い方は注意(体力が必要なトレッキングコースは年齢制限を設けているガイドさんもいる)
  • コンビニはない
  • 長いコースを選択したい場合はアップダウンのトレーニングをしておくと良いかも
  • 雨が多い

屋久島は自然が好きな人にとっては最高ですが、トレッキングでは道は平坦ではありません。雨が降ると滑りやすいです。白谷雲水峡の奉行杉コースはアップダウンがあるので、都会の階段の上り下り以上です。私は駅では必ず階段を使い、7階の職場や9階の自宅でもたまに階段を使っていましたが、トレッキングのために普段からもっと足腰強化のトレーニングをしておこうと思いました。少しは筋トレをしているので助かりましたが。

 

来た道を引き返すとしても自分で歩かなければいけないので、体調は万全にして臨んでください。

 

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雨が多い島なので、雨が降っていないと思っていても急に勢いが強くなったりします。トレッキングをする場合はレインスーツは必須。一日目は雨に降られませんでしたが、二日目は最初からレインスーツを着て行動しました。後半の折り返し地点からはザックカバーも付けないといけないほど雨が降っていました。屋久島らしい天気の中でトレッキングを終えました。山用品は屋久島で借りられるので、必要な装備はしてください。去年は屋久島の山で2人亡くなっているそうです。遭難する人もいます。

 

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「こだま」を用意してくれていたガイドさん

 

私は持病があって、屋久島に行く前にその関係で調子が悪く、行かない方がいいのかとも思った。でも、2020年にコロナが始まったばかりの頃にも九州旅行を一度キャンセルした経験がある。あの時は飛行機の欠航や「旅行に行ってはいけない空気」が漂っていた。今回はコロナ禍でまん延防止が出ているから人は少ないだろうとは思っていたけど、貸切状態の場所が多かったです。

 

行く前は体調が良くなかったので不安で一杯だったけど、行って良かった。長時間のトレッキングを無事に終えられて自信が出た。ガイドさんもゴールして「良く頑張りました!」と労ってくれた。達成感。水の宝庫の白谷雲水峡を目にしながら動き回るだけでも気分はいい。自分の自信にも繋がった。短い滞在でしたが精神のメンテナンスはバッチリできました。既にまた行きたいと思っています。

 

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楠川歩道にあった屋久杉の切り株