ミズオノオト - Cahier de Mizuho -

2002年に渡仏し7年後にフランスから日本へ逆留学。フランスに行かなければ鍼灸師にはならなかった日本人のブログ。

一泊二日の屋久島の旅 二日目 白谷雲水峡

実は屋久島一日目が終わって微妙な心持ちになっていた。閑散期とはいえ、コロナで例年以上に人がいないらしい。確かに寂しさを感じる程に人がいない。翌朝、そのことを宿の人に話したら、「せっかく来たのにねえ…」と言ってたんかんを持たせてくれたりして嬉しかったけど、あまりにも人が少なすぎる。

 

それが、白谷雲水峡に行って屋久島の評価が一転。屋久島の魅力に取り憑かれた。元々トレッキングが大好きなので、次はいつ屋久島に行けるか計画を立てたくてうずうずしている。

 

 

白谷雲水峡のトレッキングコースはいくつかあるので体力に合わせて選べる。

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白谷雲水峡マップ

 

私は午前中は水場の多い奉行杉コースを行って昼食を取り、その後太鼓岩往復コース奉行杉コースはかなりアップダウンが多い。体力に自信のない方は太鼓岩往復コースだけの方がいいかもしれません。太鼓岩コースでも途中引き返している方がいた。登り降りが多い。「白谷雲水峡では岩(花崗岩)は滑らないけど、木は滑ります」というガイドさんの言葉通り、なるべく岩の上を歩いた方がいい。木だけの道が作られている所が一番怖かった。

 

しかも奉行杉コースは川を渡る場面が多いので増水している時は通行できない。私が行った時も、前日の大雨で(鹿児島から屋久島に行く時に着陸できないかもと言われていた原因の雨。目が覚めるほどの大雨だったみたい。)ひょっとしたらコースを変えるかもしれないとガイドさんに言われていた。白谷雲水峡でも遭難者が出たと聞いていたけど、遭難は奉行杉コースで起こったらしい。奉行杉コースは一人だと迷うかも。

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奉行杉コースにある二代大杉(500m)

結局、川もちゃんと渡ることができたのは運が良かった。「奉行杉コースを選ぶ人はあまりいない」と後で言われたけど、確かに奉行杉コースの間は誰ともすれ違わず、文字通りガイドさんと私の貸切状態でした。

 

奉行杉コースから太鼓岩往復コースに合流したら、他の登山者やガイドさんとトレッキングしているグループに会った。昨日からあまりにも人がいないので、やっと人に会えたなという感じになる。太鼓岩往復コースに行くとちらほら人に会うのでちょっと賑やか。賑やかとは言っても関東の山で人に会う程には会わない。

 

ガイドさんと行くと、屋久島の植生のことや見るべきポイントを教えてくれるので面白い。遭難しない目的ではなくてもガイドさんと行くのはおすすめ。

 

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苔むす森

 

屋久島には山が沢山あるので、どのコース、どの山をトレッキングするかでも印象が違うらしい。白谷雲水峡は苔だらけだけど、白谷雲水峡以外を選ぶと植生も違うので苔だらけなわけではない。雰囲気が変わるとのこと。

 

屋久島といえば縄文杉を連想する人もいるかもしれない。縄文杉コースはひたすらトロッコ道(昔、屋久杉を伐採してトロッコで運んだ)を延々と歩いていかないといけないのでかなり大変だそう。朝早くからスタートして歩行時間は10時間以上。ガイドさんが私なら大丈夫だと言ってくださった。体力が必要なので一応60歳までとしているとのこと。でも樹齢1000年以上の屋久杉は白谷雲水峡やヤクスギランドでも見ることができる。縄文杉コースに行かないと見られない訳ではない。

 

屋久島で一番高い山は宮之浦岳で1,936m。九州で一番高い山でもある。屋久島にも色んな山があるので、違うコースにも行ってみたい。また屋久島に行きたくてたまりません。不思議な吸引力があるところ。

 

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屋久島の春を告げるオオゴカヨウオウレン