ミズオノオト - Cahier de Mizuho -

2002年に渡仏し7年後にフランスから日本へ逆留学。フランスに行かなければ鍼灸師にはならなかった日本人のブログ。

平成最後の鍼灸治療 Traitement d'acupuncture pour moi-même

夜、NHKを付けたら、以下の二点についての番組やニュースがずっと流れている。

 

・平成が終わる

・10連休

 

「平成紅白歌合戦」って何をするのかと思っていたけど、第一部は平成の紅白のハイライトだった。紅白を見ていなくてもなかなか感動的なシーンが見れて良かった。私がフランスにいた頃の流行りは知らないものもあるし、こういう番組はありがたい。第二部は「ゲストのおしゃべりなしで歌だけを聴ける副音声もあります(笑!)」ということだったけど、ちょっとうるさめだったので消してしまった。

 

たまに自分の知り合いではない、全く知らない鍼灸院に治療を受けに行く。もちろん誰でも良いわけではないから、良さそうだと思う所を予約する。患者の立場になって治療を受けたいので自分が鍼灸師だということは隠す。

 

今日はスポーツ鍼灸の先生の所へ行ってみた。思っていた以上に良かった。他の鍼灸院に行くと発見が多くて面白い。知り合いの先生ではない方がワクワクする。自分が剣術を始めた事、気になっている事などを話して治療が始まる。剣術を始めるかなり前、数ヶ月前から右肩で肩こりとは違う違和感があるのが気になっていた。分かっていながらその痛みを放置したまま剣術を開始したから、かばって別の所にも緊張が出ていた。

 

今の自分にとってはドンピシャの指摘が貰えて良かった。年齢と共にどうしても可動性が悪くなってくる肩甲骨の間。普段、患者さんを見ていてもガチガチに固まっている人が多い。一定年齢を過ぎてここが固まっていない人はいないと言っても過言ではないぐらい。自分自身、積極的に柔らかくした方が良いと今日思った。

 

スポーツをやる上では肩甲間部を動きやすく柔らかくしておかないとパフォーマンスが悪くなるだけではなく、故障にも繋がる。腕の力だけで木刀を振ってしまえば肩に負担がかかるのは当然。痛みがあるとそれをかばった動きになってしまう。

 

自分自身の体のケアは疎かだったので、治療だけではなく色々な指摘もして貰えて良かった。元々武術が好きなので下半身は比較的大丈夫。というか下半身に重心を置く方が日常生活でも色々と便利。でもそれだけで安心していてはいけない。

 

夜、久しぶりにストレッチをしてみたら、昔と比べて随分と固い。でもやっているうちから既に変わってくるのが分かる。体はすぐに変化する訳ではないから根気よく続けていこう。ここの所、木刀を振りたい欲求が強くて屋上まで行って木刀を降る。やりたい気持ちだけが先走りしている感じもするから、落ち着いてやらないと。

 

今日の先生で良かったのは、人柄というか相性。フランスの話をしても、剣術の話をしても、青森の話をしても、全部通じる。特に、リヨンにいたと話したら、先生も行ったことがあると言う(驚!)。行った人しか分からない話題を話してくれるのはとても嬉しい。知らない鍼灸院に行って、こんなに色々話したのは初めてだったかもしれない。行って良かった。

 

ご機嫌で帰宅して、昨日の残りのひよこ豆パクチーでサラダを作った。美味しい。鍼灸院に行った話とは関係がないけど、今日撮った写真があまりなくて(笑)。

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平成最後の鍼灸治療だと思って行ったわけではないが、NHKを見ていたらそんなタイトルをつけるのも良いなと思った。人間は刷り込まれ、環境に影響される。