ミズオノオト - Cahier de Mizuho -

2002年に渡仏し7年後にフランスから日本へ逆留学。フランスに行かなければ鍼灸師にはならなかった日本人のブログ。

東京国立博物館の賛助会員 Tokyo National Museum, membre associée

昨年2017年11月から東京国立博物館の賛助会員になってみた。

f:id:FreresLumiere:20181105203311j:image

今日は賛助会会員の感謝会。

事業報告会と現在行われている「マルセル・デュシャンと日本美術」、「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」の特別展の見どころの解説、立食の懇親会があった。

特別展「快慶・定慶」の解説をしてくれた主任研究員の方の説明が分かりやすくて、こういう解説がいつも聞けたら良いなと思った。

f:id:FreresLumiere:20181105204552j:image

 

昨年、フランスの母と思っていた友人が急逝。あまりに突然だったのでショックで心が空っぽになった。何か自分を盛り上げる事をしないといけないと思っていた時に、東京国立博物館の賛助会員というものがあるのを知った。

 

丁度、運慶展に行きたいと思っていたので、運慶展に行ったその足で賛助会員になった。

 

賛助会員になると色々な特典がある。私は個人の維持会員だが、会員の種類によって特典が変わる。

※ 特典についてはトーハクHPに記載があるので興味がある方はご覧ください。

東京国立博物館 - 東博について 会員制度、寄附・寄贈 賛助会(個人)

 

 

総合文化展(常設展示)は入り放題。

特別展も時間が許す人は3回は入場できる。

東京だけでなく、京都、奈良、九州の国立博物館の常設、特別展も無料観覧できる。

しかも、賛助会会費は寄附金控除の対象となる。

 

1年間賛助会員になってみて、美術館、博物館、上野が好きな人にとってはなかなか良いと思った。トーハクの特別展の傾向もあるので仏像系が好きな人にはおススメ。

 

賛助会員になってから上野に行く回数がぐんと増加。ただ、特別展に3回は入場できる、と書いたその3回には条件がある。

 

◯特別展開催前の特別内覧会。無料オーディオガイド付き。関係者のみだけど混んでいる事が多い。

◯指定された日時に入場できる指定日観覧券が6枚ほど送られてくるので、その時。自分で日時は選べない。無料オーディオガイド付き。

◯賛助会員カードを持っていると無料で特別展に入れる。これは自分の好きな時に行くことができる。オーディオガイドは無料ではない。

 

特別内覧会は大抵は月曜日に行われて、私はたまたま月曜日は仕事が休みなので都合が良い。平日仕事の人は行けないと思う。月曜日ではない曜日に内覧会があったこともあった。

 

私と行く同伴者も一人は無料で入場できるので誰かを誘える。ただし、平日なので最初は人を誘っていたが、最近はさっと一人で行くことが多い。指定日観覧券は普通に仕事をしている人は難しいので、仕事がないと分かっている知人友人や美術好きな患者さんに券をあげたりする。

 

自分で出した寄付金で美術品が購入されたり、研究費や特別展の経費として使われているというのは嬉しいし、ちょっとした心理的優越感もある。

 

今年はトーハクに行くぞ!と決めて、優先的に行くようにしたけど、なかなか難しくもある。

1つの特別展に3回も行くのは仕事を持っている人にとってはなかなかの時間配分。慣れてくると自分の観覧スタイルが分かってきて、内覧会と指定日招待の2回だけになった。その方が集中して見ることができる。トーハクの展示は充実しているので、内覧会の日に全部見きれないことがあるから、2回目で見たかったものを見る。

 

そのぐらいの余裕を持って生活したいし、トーハクの特別展に行くことで、患者さんとの話題もできるので、総合的に見ても賛助会員になって良かったと思う。

 

今日の感謝会で記念品がもらえて、何が入っているのかと思ったら、カレンダーと一口羊羹!羊羹は榮太樓だった。

フランスの友人へのお土産になったけど。