ミズオノオト - Cahier de Mizuho -

2002年に渡仏し7年後にフランスから日本へ逆留学。フランスに行かなければ鍼灸師にはならなかった日本人のブログ。

オンラインでハモる合唱 Easy Virtual Choir

実は…(という程でもないのですが)私はある合唱団の団員です。コロナ禍で緊急事態宣言が出ているので、合唱団の練習は停止中。そんな中、面白い試みをしようという提案があってそれにハマっています。

 

動画で自分で声を吹き込むと、同じように歌声を吹き込んだ団員達の歌声が一緒になって合唱になるというお遊び企画です。Easy Virtual Choirというサイトから簡単に録音ができます。動画なので自分の歌っている姿も見ることができます。しかも方法が簡単。オリジナルの音源に合わせて自分のパートを歌いますが、その音源に合わせればみんなのテンポが揃う仕組み。

 

パソコンがないと録音ができないので、ipadしか持っていない団員や、その他の理由で録音を入れてない団員もかなりいます。この前の期限内に録音を入れたもののまとめを作ってくださいました。団員の顔も見えるし、嬉しくて何度も聴いています。

 

f:id:FreresLumiere:20210525004517j:image

 

このブログにリンクを貼って歌声を載せたいぐらいですが自粛します(笑)。

 

他の歌も現在進行形でやっています。(曲も増えているので声帯を鍛える為にも良いですね)自分の録音を聴きながら何度も入れ直せるので録音すること自体が練習になりますし、自分の都合の良い時間にできるのも便利。一旦録音したものを削除して再チャレンジも可。ここ最近の楽しみのひとつです。ただし、私はとても気に入っていますが、団員全員がそう思っているわけではないようで、積極的に録音を入れる人は決まっている感じです。

 

アルトのメンバーがなかなか録音を入れないようなので、自分でアルトに挑戦してみました。何気なくやってみた事だったんですが、それが良い勉強になりました。今までソプラノしかやったことがなかったので、アルトはこんなにも難しかったのかとショック。。。主旋律のソプラノの音に釣られてしまいそうになるので、アルトをやるには影響されない「強さ」が要ります。でも、アルトの音が入らないとハモらないのでアルトをやり遂げたい!!音取りを叩き込んで吹き込みました。アルトは我が道を行く強さが必要ですが、慣れると楽しい。アルトも良いなと新しい世界が見えてきました。それにしても、まさか自分がこんなにのめり込むとは。。。

 

歌うだけでも自分の気の廻りが良くなりますし、口を動かす、声帯を使う、呼吸筋を使う、横隔膜を動かす、腹筋を使う…そういう事が体にも良いようで、体調が良いです。この提案が出される前は全く歌っていなかったので、私にとっては良いきっかけでした。「どうせ団員達は歌ってないだろう」という企画者の予想は当たっていた訳です。録音を入れた他の団員の顔が見れるので「あ!あの人が入れてる!」と思ってニヤニヤ。一緒に歌っている気分を味わえるのもコロナ禍で実際に集まる事ができない状況下では嬉しいものです。元々こういう集団録画は存在していたんでしょうが、コロナ禍でなければこれをしようとはならなかったかもしれません。

 

去年フランスでこれと同じ動画形式でもっと大々的に募集してガブリエル.・フォーレの『ラシーヌ雅歌』Le Canique de Jean Racine de Gabriel Fauré を歌ったものがありました。昨年(2020年)フランスが厳しいロックダウン下にあった時にオンラインで音楽祭をやろうという試みがあり、フランスのラジオ局が公募して出来上がった集団録音です。

 

m.youtube.com

 

去年、私たちもこの曲を歌っていました。フランスのラジオ局が公募で合唱を作る時に、各パートのアドバイスYouTubeに上げてくれていたので、とても役に立ちました。

 


f:id:FreresLumiere:20210525011607j:image

 

集まって歌を歌う事はしばらくは難しいですが、この録音方式のおかげで毎日楽しんでいます。