自主的感情を話さない現代人・島本理生さんと三島有希子さん
出勤前にあさイチを半分見て途中で家を出ることが多い。 いつも見ている訳じゃないけど、あさイチは思いがけず色んな人が登場する。
先日2020年2月14日にあさイチを見ていたら直木賞作家の島本理生さんと映画監督の三島有希子さんが生出演していた。島本さんの恋愛小説「Red」が三島さんによって映画化されて、もうすぐ公開だから。
三島さんが話していたことで、そうだよね!と思ったフレーズがあった。「自主的感情ではなく、周りがそう思うから自分もそう思うという現代人」というようなことを話していた。現代人は勿論、日本ではその傾向は強いと思う。
私は色んな患者さんと毎日話をする。色んなバックグラウンドの人がいるので面白いんだけど、「周りがそう思うからそうなんですよね」というニュアンスを漂わせながら話す患者さんは結構いる。自分の意志を出したくないのか、自分がこう思うとは言ってはいけない空気の中で生きているのか。自分を前面に打ち出している人もいるけど、患者さんの中には「自主的感情を話さない」という三島さんの表現がぴったり来る人が少なくない。
日本には「無言の圧力」が存在すると言う。「周りがそうだからそうなんですよね」が当たり前になっている枠組みで生きていると、それが当たり前になってしまう。会社によって社風がバラバラ。自由な社風の会社に勤めている人と、昔ながらの社風に勤めている人、十人十色。その上司らしき人たちも来る。やって来る人たちの「ペルソナ」はみんな違うので、私も人のペルソナをイメージするようになった。
女性の中には「なんで日本はこうなんだ!」という自分の中に溜まったストレスを聞いて欲しくて鍼灸治療にやって来るのかな?という人もいる。仕事自体のストレスと「理不尽さ」を消化できないストレスが一緒になってグツグツ煮えているらしい。
自分の意見をはっきり言うと「女性らしくないと言われる。。。」そうだ。
私がフランスにいたと知っているから、そういう風に打ち明けてくれるのかもしれない。私はフランスにいて日本に帰ってから相当のストレスを感じた。元々どちらかと言うとはっきりしているタイプがフランスに行ったのでそれがさらに磨かれたと思う。フランスではそうでないと生きていけない。
三島さんの生き方が紹介されていて好感を持った。Redは原作とは変わってる部分があるようなので興味がある。本はまだ読んでないので、できたら読んでから映画をみたいな。
「人間、どれだけ惚れて、死んでいけるかじゃないの。」
— shamon@細々とワイン勉強中 (@shamonoir) 2020年2月14日
自分にとって大切なものをずっとずっと追っていけるか。
こういう言葉をかけてくれる人がいるってのは羨ましい。#あさイチ#三島有紀子