「いつもあるオーラがないですよ」
人に言えないストレスをずっと抱えていて、それがコロナで助長されているのかもしれない。
今までも存在していたものの輪郭がよりクリアになった。コロナウイルスそのものよりも人間社会、人間の恐怖心が一番恐ろしいという観念。それが今まであったストレスを更に押し上げているのかもしれない。
その「ストレス」の為、昨夜はあまり眠れず、職場でも空元気で働いていた。やってくる患者さんには私のストレスは関係ないのだから、一生懸命患者さんの事だけを考えて施術をしていた。
すると、ある1人の患者さんが「先生も大変ですね。大事にしてください。」と終わりがけに急に言った。どういう意味だろうと思ったら、「なんだか今日は先生にいつもあるオーラがない。私はオーラが見えると言うわけじゃないけど、いつもと違うのは凄く分かります」。
必死にストレスを押し込んで働いていたけど、人はそういうものを感じ取る。隠せないんだなと思った。
「そんな状態なのに治療してくれてありがとうございます。」とその方に言われた。申し訳ないなと思った。治療をするという事は自分自身の心身の健康が第一。心が悲鳴をあげていると、胃もおかしくなってくる。
来てくれる患者さんのためにも心も身体も健康でいたい。でも、人生色々ある。いつも物事がうまく運ぶなんて事はない。
現在のストレスは職場に起因しているので、困ったものだと思う反面、ストレスが浮き彫りになってしまっている状態を自分自身が上手く取り扱えなくなっている。