ミズオノオト - Cahier de Mizuho -

2002年に渡仏し7年後にフランスから日本へ逆留学。フランスに行かなければ鍼灸師にはならなかった日本人のブログ。

Vins du Beaujolais ボジョレーのワインが恋しい

伊勢丹のワイン売り場の前を通ったら、ブルゴーニュBouchard père et fils のワインがずらりと並んでいた。既に1人試飲している。そこにいらしたソムリエさんが10種類以上は試飲させてくれた。私は赤ワインが好きなので、最初は赤を試飲させて貰っていたが、最初にいた方が白をということで、私にも勧められる。そのうちに「こんな機会もないから」とお値段の高いワインも試飲させてくれた。最初の香り、味、余韻、後味。同じ生産者のワインをこんなにも試飲する機会はそうそうない。私がコメントすると「夏が暑い年のワインと冷夏の年の差もあるでしょう」などなど、ソムリエ金色バッジはさすが。

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Bouchard Père & Fils | Grands vins de Bourgogne depuis 1731 (français フランス語)

 

ドメーヌ ブシャール ペール エ フィス Domaine Bouchard Pere et Fils (日本語)

 

後で買おうと思っても手に入らないものもあるし、一期一会なので三本購入した。ワインは好きだけど、実際に味を見てゆっくり買う機会もそんなにないので、私にとっては貴重な機会。フランスにいた時はさすがにワインも日本よりも手に入りやすかったし、友達の家に呼ばれてもワインを持っていくことが多かった。

 

私はリヨンに住んでいたので、2007年にリヨンから近いボジョレーのカーブ巡りをしたことがある。リヨンから車で30〜40分なので近い。友人が連れて行ってくれた。(この友人は私のフランス生活の文化面でとてもお世話になった。いつかこの人について書きたい。)

 

ボジョレーというとボジョレー・ヌーボーBeaujolais nouveauがあまりにも有名だが、ボジョレーはリヨンの北、ブルゴーニュの南に位置していて、ヌーボーではないボジョレーも有名なワイン産地の1つ。日本ではボジョレー・ヌーボーは置いていても「ボジョレー・ヌーボーではないボジョレー産のワイン」はワイン屋さんでも一本か二本置いてあるぐらい。たまに「ボジョレー」が懐かしくなってボジョレーのワインはありますかかと聞くと大体そんなもの。フランスではパリでもボジョレー産のワインはレストランでもよく出てくる。 

 

ボジョレーでは、より範囲の限定された産地がある。

 

 

カーブ巡りをした時に結構買ったが、今考えたらものすごい贅沢だ。日本から買い付けをすることを考えると値段が上がるのは仕方がない。私もフランスに行ってワインを買うけど、持って帰るのが大変。

 

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2007年11月ボジョレー地方のカーブ巡りに行った時の写真

 

 

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豚の腸や胃などを豚の腸に詰めたもの、アンドゥイエット

ボジョレーでアンドゥイエットも買った。リヨン周辺は臓物料理が多い。これは豚の腸や胃を詰めてソーセージにしたもの(写真上)。好き嫌いがはっきり別れる。私は大好きなので、これを書きながら「しまった」と思った。日本で食べようと思うとなかなか難しいものだから。去年フランスに行った時、パリでブルターニュ風のアンドゥイエットがあったので迷わず注文。(写真下)

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フランスから帰って、東京でフランス地方料理を注文したら「???」というのが出てきた経験があるので、用心深くなっている。今は美味しいフランス地方料理を出す店が増えているし「?」もなくなることでしょう。

 

地方料理、郷土料理こそ「フランス人が食べているフランス料理」。日本人が想像するフランス料理はフランスでは外国人が食べに行っている。仕事で日本人を案内した時にパリの高級フランス料理店に行ったことがあるけど、やはり外国人しかいなかった。

 

地方料理は素朴で美味しいものが多い。でも、日本人の胃には重いものも多いのは事実。地方の料理にはその地方のワインが合いますが、くれぐれもご注意ください。