ミズオノオト - Cahier de Mizuho -

2002年に渡仏し7年後にフランスから日本へ逆留学。フランスに行かなければ鍼灸師にはならなかった日本人のブログ。

緑の同居人たち Mes chers colocataires verts

昨年あたりからうちに緑の同居人が増え始めた。

 

緑が部屋の中にあるだけで風景が変わる。うちはマンションの9階なので、陽当たりはいいけど風が強い。ベランダに植物を出しておくと強風で倒れる。現に何度か倒れて、吊るしておくタイプのものも強風に吹かれてベランダに落ちて土が散乱していたこともあった。

 

日光浴の為にベランダに出したり入れたりを繰り返しながら、スクスク育つ植物たち。

個体差があるので、陽当たりが好きな植物、水をやりすぎるとダメなもの、逆に水をあげすぎなぐらいの方がいいもの、人間と一緒で植物の個性も多様。冬に死なせてしまったものもあるので、できるだけそういう事がないようにお世話をしている。

 

ゴールデンウィークに青森に行く予定がコロナ騒ぎで行けず、私は神奈川の家にしばらくいた。東京に帰ってくると部屋が少し暑い。山椒がヘナヘナ元気がない。山椒は水が多めの方がいので急いで水をやってベランダに出した。翌朝には元気になって安心。

 

翌朝、陽が出て明るいところでフィロデンドロン・セロームを何気なく見たら、黄緑の新芽がニョキニョキと伸びている。確かに新しく芽が出そうなのはあったけど、五日間留守にしてた間にこんなに伸びたとは驚いた。

f:id:FreresLumiere:20200507190344j:plain



冬の間に元気が無くなっていたポトスを大分前に枝を切って、芽が出ないかなと思っていたものもようやく芽がニョキニョキ出てきた。

良かったと嬉しく思いながら、何気なく芽の先をじっとを見ていた。何か緑色の小さい点々がある。よく見ると芽が出てるところ全部にある。

もしや、これは。。。そう、アブラムシです。

 

よく見たら山椒にも付いていた。

急いで歯ブラシと水の噴射で取り除いたけど、やはりまだ少しいる。完全に取り除くのは難しいらしい。

 

牛乳やお酢で駆除する方法もあったけど、調べた結果、害虫駆除の薬を使う方がいいと判断。これだけ植物が勢いよく成長しているということは、自然界の虫さんも勢いよく活動するということだ。手遅れになると大変。今のうちに手を打ちましょう。思ったらすぐ行動したくてたまらないタイプなので一番近いホームセンターを探してオルトランを購入した。明日以降は仕事で買いに行く時間もない。

 

f:id:FreresLumiere:20200507185751j:plain


これでアブラムシはいなくなってくれるはず。駆虫剤って結構臭うんだ。今はネットで全部分かる時代なので、臭いと書いている人がいたけど、確かに臭う。

 

植物の成長が凄いなと感心していたら、思いがけずアブラムシを発見したので「おぬし成敗致す!」という気持ちになったけど、虫の方にしたら迷惑な話だ。でも仕方ない。最悪の場合、緑の同居人が死んでしまうかもしれないから。

 

植物を育てていると、冬には元気がなくなり、春になるとやたらと芽吹いて、今の時期は成長が著しい。自然界の春夏秋冬を目の当たりにする。人間も自然界に生きているのだから、植物と同じく季節によって体の状態も違う。。。と植物から教えられている。

 

神奈川の家で草取りをしていても、地下茎を張ってしぶとくどこまでもネットワークを張り巡らしているものもある。かと思うと、か弱いもの。すぐに抜けてしまうものもある。植物の世界も人間界と似ている。